この記事ではロータスの新しい電動GTモデル「エメヤ」のスペック・パフォーマンス情報を紹介しています。また、予想価格や発売日、航続距離などについても解説しています。
Electric grand tourer (GT) Lotus Emeya
・「エメヤ」はドライバーのためにデザインされたロータスの新しい電動グランドツアラー(GT)であり、ロータスの豊かな歴史と、スポーツカー並みのパフォーマンス、そして最新技術が結集されている。
・「エメヤ」は0-100km/h加速2.8秒以下という世界最速の電動GTのひとつである。
・「エメヤ」の生産開始は2024年を予定
2023年9月7日、ロータスは同社初となる4ドア・ハイパーGTである「エメヤ」を正式発表しました。
ロータスは現在、新たな4つの電気自動車モデルを発表していく予定で、これまでにオールエレクトリック ハイパー SUVモデル「エレトレ」が登場しています。
そして今回発表された第二弾となる「Emeya(エメヤ)」はグランドツアラー(GT)モデルとなっています。これは最近まで「Type133」として知られていた電動4ドアセダンで、テスラ・モデルSやポルシェ・タイカン・ターボなどの競合になり得るモデルです。
新型「エメヤ」はロータスの75年にわたるエンジニアリングとデザインの専門知識、最新の先進的なイノベーションを融合し、エキサイティングなドライビング、そして卓越したパフォーマンスをもたらす電気自動車を提供する、としています。
新型「エメヤ」には、SUVモデル「エレトレ」に初めて採用されたアクティブグリルをフロントに備え、閉じた状態では空気抵抗を減らして効率を向上、開いた状態ではバッテリーとブレーキを冷却する仕組みです。その他、リアディフューザー、スピードに応じてダウンフォースを発生させるリアスポイラーなど、さまざまなアクティブ・エアロダイナミクス・エレメントを備えます。
また、高度なオンボードセンサーが1秒間に1,000回路面を感知し、最もスムーズな乗り心地を確保するために車両を自動的に調整する「電子制御エアサスペンションシステム」が搭載されています。
インテリアはモダンなデザインでアルカンターラ、ナッパレザー、アルミニウムなどの素材が使用されています。ダッシュボードには重要な運転情報に素早くアクセスできる55インチの拡張現実ヘッドアップディスプレイも備わります。
そして内装にはサステナブル素材が使用されています。ファッションや衣料品産業で排出された綿花から作られた糸を使用しており、これは持続可能な素材というだけでなくレザー素材に比べ軽量化に貢献します。
また、KEF製3Dサラウンドサウンドシステムはノイズキャンセリング機能を備えています。タイヤとサスペンションの動きを検知する振動センサーを外装に設置し、アルゴリズムがスピーカーを通じて「逆位相音響信号」を生成し、ノイズを抑制します。
「エメヤ」のスペック・パフォーマンス
新型「エメヤ」のバッテリー総容量は102kWhで、エレトレの112kWhよりわずかに小さいです。
最高出力に関しては通常グレードで612PS、上位グレードでは918PSになるようです。これはSUVモデル「エレトレ」と同様ですね。
新型「エメヤ」のパフォーマンスですが、上位グレードでは0-100km/h加速2.8秒以下、最高速度は250km/h以上となっています。
なおSUVモデル「エレトレR」の0-100km/h加速はロータス正式発表にて2.95秒とアナウンスされています。GTモデルである「エメヤ」はSUVモデルの「エレトレ」よりも軽量になると見込まれ、よりパフォーマンスに優れているようです。
「エメヤ」のグレード展開は?
新型「エメヤ」のグレード展開はまだ正式発表前ですが、「エレトレ」同様ベースモデル、S、Rの3グレードになるかと思われます。
ちなみに日本国内にはベースモデルの「エレトレ」は導入されておらず、SとRのみがラインナップされています。
「エメヤ」の航続距離
新型「エメヤ」の航続距離は公式に発表はされていませんが、ロータスによればエレトレと同様の数値になるとのことです。
「エレトレ S」がWLTCモードで600km、「エレトレ R」が490kmなので、それと同じくらいになりそうです。
「エメヤ」の価格・発売日は?
価格についても正式発表前ですが、日本国内で「エレトレ S」が税込2,332万円、「エレトレ R」が2,585万円となっており、これに近い値段になると予想されます。
「エメヤ」の詳細については2023年第4四半期に公表される予定で、生産開始は2024年を予定しています。