【2023】ティソ オーバーホール費用・頻度について解説【年数】

当ブログはアフィリエイト広告を利用しています

ティソ

先日ティソの機械式時計を購入したのですが、オーバーホールの料金や、推奨されるメンテナンス頻度、また保証期間などアフターサービスについて気になったので、調べてみました。

ティソの保証内容、保証期間

Tissot正規販売店で購入した製品には24ヶ月間(2年間)の保証が付きます。電子保証書と通常の保証書の2種類があるようですが、私が購入した際は通常の保証書が付属されました。また、保証は「国際保証」です。私は海外にて購入したのですが、こういった場合でも国際保証ということで安心できますね。

保証内容ですが、材料上および製造上の欠陥を対象としています。通常使用での摩耗や老朽化であったり、落としてしまったことが原因の故障などは保証されません。これは一般的な他の時計メーカーでも同様の保証内容ですね。

また、ティソは防水性能の点検を1年に1度実施することを推奨しています。点検はティソ認定サービスセンターにて実施が可能です。

保証

何年でオーバーホールすればいい?

推奨されるメンテナンス期間は4〜5年ごと

ティソのFAQページでは、「メンテナンスの頻度はモデル、気候、お客様のご使用状態により変わります。一般に、Tissot正規サービスセンターで4〜5年ごとにメンテナンスサービスを行うことをお薦めします。」と表記があります。

また、ティソ・アフターサービスに関するページではオーバーホールを中心とした総合メンテナンスサービスである「コンプリートメンテナンスサービス」を5年前後を目安に実施することを推奨しています。

機械式時計の場合、この5年前後を目安にすれば問題ないかと思います。

クォーツ時計の場合ですが、ほとんどのTissotウォッチにはバッテリー切れ通知機能が搭載されており、秒針が4秒ごとに跳ぶようになったらバッテリー交換時期と分かるようになっています。

CUSTOMER SERVICE | THE SWATCH GROUP (JAPAN) KK

日差・精度について

ティソ公式ホームページの「よくある質問」では、Tissotメカニカルウォッチの平均的な日差許容範囲を-10~+30秒と記載しています(クロノメーターを除く)。推奨メンテナンス期間に限らず、この平均的な日差から大幅にずれるようであればメンテナンス時期と考えてもいいと思います。

一般的に高級機械式時計の場合、ムーブメント一式を交換するのではなく部品を分解し、洗浄や注油、調整などメンテナンスを実施します。長期間メンテナンスをしないと部品の摩耗などが発生するため、ムーブメントの状態が悪くなる前にオーバーホールを実施した方が良いとされています。

ティソの場合ですが、ムーブメントの分解メンテナンス、もしくは必要に応じてムーブメントの交換を実施するとされています。どういった基準でムーブメント交換となるのかは不明ですが、ティソとしては分解や調整の手間、コストなどを考えるとムーブメント交換の方が効率がいいのではないかと思います。ムーブメントを交換してしまうのであれば、日差が気になるまでずっと使い続けて、状態が悪くなってからメンテナンスでもいいかもしれません。

とはいえティソは5年前後を目安にオーバーホール実施を推奨しています。以下で費用を紹介していますがそこまで高価ではないので、推奨通り定期的にメンテナンスに出すというので問題ないかと思います。

オーバーホール費用・メンテナンス内容

ティソでは基本的に2種類のメンテナンスサービスが用意されています。ひとつはオーバーホールを中心とした「コンプリートメンテナンスサービス」、そしてもうひとつは防水性保証を伴うバッテリー交換や、機械式時計の精度調整などを実施する部分的なメンテナンスサービスの「パーシャルメンテナンスサービス」です。

また、バッテリー交換、ストラップやブレスレットの長さ調整、防水性チェックなどを実施する「簡易修理」もあります。

簡易修理:バッテリー交換、ストラップやブレスレットの長さ調整、防水性チェックなど
パーシャルメンテナンスサービス:オーバーホールを必要としない部分的なメンテナンスサービス。バッテリー交換または機械式時計の精度調整、防水パーツ(パッキン、リューズ、プッシャーなど)の交換、防水性のチェックなど
コンプリートメンテナンスサービス:オーバーホールを中心とした総合メンテナンスサービス。ムーブメントを完全に分解し、洗浄、注油、消耗品の交換またはムーブメントの交換を実施。パーシャルメンテナンスの全サービスが含まれる

まず「簡易修理」ですが、ストラップやブレスレットの長さ調整、防水性チェック時などに利用します。またクォーツ時計のバッテリー交換に対応していますが、防水パーツの交換は含まれていません。そのため、防水パーツの交換やケースとブレスレットの洗浄まで対応できる「パーシャルメンテナンスサービス」を利用した方がいいかと思います。「パーシャルメンテナンスサービス」の料金はそこまで高価ではなく、防水性が保証され、24か月間の保証も付いてくるのが利点です。

機械式時計の場合は、所謂オーバーホールを実施する「コンプリートメンテナンスサービス」を基本的に利用することとなります。このサービスではムーブメントの分解メンテナンス、もしくは必要に応じてムーブメントの交換を実施します。また、「パーシャルメンテナンスサービス」同様、防水パーツの交換やケースとブレスレットの洗浄が実施され、24か月間の保証が付きます。

「コンプリートメンテナンスサービス」では機械式3針時計で24,200円〜、クロノグラフでも46,200円〜となっています。高級ブランドではオーバーホールに10万円以上かかることも多く、それと比較すると非常に安価だと思います。

高級時計であれば正規メンテナンスにするか一般の時計修理店に依頼するか迷うこともあるかと思いますが、ティソの場合オーバーホール費用は比較的安価であり、24ヶ月保証も付いてくるので迷うことはないんじゃないでしょうか。

以下にティソのメンテナンス・オーバーホール費用を記載しています。実際の料金は技術者による診断実施後に確定するため、目安の金額、スタート金額ということになります。また文字板・針の交換だったり、ケースの修理などは「パーシャルサービス」として別途見積もりとなっています。

簡易修理:3,300円〜
↓パーシャルメンテナンスサービス
メカニカル
2針・3針6,050円
Swissmatic6,050円
クロノグラフ8,250円
クォーツ
2針・3針6,050円
クロノグラフ/多機能8,250円
オートクォーツ8,250円
タッチスクリーン
T-Race Touch / T-Touch Classic
Racing-Touch / T-Touch Original
Silen-T
8,250円
その他タッチスクリーンウォッチ8,250円
タッチスクリーンウォッチ搭載の気圧センサー交換見積り
旧キャリバー及びゴールドウォッチ
見積り
↓パーシャルサービス
文字板 / 針の交換・文字板 / 針の交換
+ ベーシックパーシャルサービス
見積り
+ カテゴリー準拠価格
文字板 / 針の修復・文字板 / 針の修復(本国メーカーにて作業)
+ ベーシックパーシャルサービス
49,500円
+ カテゴリー準拠価格
ケース修理・ケース修理
(+ ベゼル / 裏蓋、その他パーツの交換が必要な場合)
+ ベーシックパーシャルサービス
5,500円
(+ 見積り)
+ カテゴリー準拠価格
ケース仕上げ
(スチール/スチール+ゴールド)
・オリジナル仕様への仕上げ
+ ベーシックパーシャルサービス
5,500円
+ カテゴリー準拠価格
ケース仕上げ
(ゴールド / プラチナ)
・オリジナル仕様への仕上げ
+ ベーシックパーシャルサービス
見積り
+ カテゴリー準拠価格
ケース交換・ケース本体見積り
↓コンプリートメンテナンスサービス
メカニカル
2針・3針24,200円
Swissmatic20,350円
クロノグラフ46,200円
クォーツ
2針・3針22,000円
クロノグラフ/多機能33,000円
オートクォーツ33,000円
タッチスクリーン
T-Race Touch / T-Touch Classic
Racing-Touch / T-Touch Original
Silen-T
33,000円
その他タッチスクリーンウォッチ33,000円
旧キャリバー及びゴールドウォッチ
見積り
保証期間:サービス完了日より2年間
保証対象
コンプリートメンテナンスサービス実施の場合 :精度不良
パーシャルメンテナンスサービス実施の場合 :作業箇所
メンテナンスサービスの価格
ティソ(Tissot) 正規 時計修理 | THE SWATCH GROUP (JAPAN) KK

スペアパーツの保持期間

時計の製造終了からスタンダードモデルで10年間、ゴールド製モデルで20年間、交換部品が入手できるようになっています。

並行差別はある?

時計ブランドによっては正規店で購入した時計と、並行輸入で購入した時計とでメンテナンス費用に差をつける場合があります。ただしティソに関してはこういった「並行差別」は行なっていません。

オーバーホールは正規と修理店どっちがいい?

上記で紹介したようにティソのオーバーホール費用はそこまで高価ではないです。メンテナンスから2年間の保証期間が付いてくること、防水チェックが実施されることなどを考慮すると、正規でメンテナンスに出した方がいいでしょう。

私は「パワーマティック80」ムーブメントが搭載された機械式時計を使用していますが、非常に精度が高いです。オーバーホール費用も比較的安価であり、普段使いできる機械式時計として最高の一本だと思います。

【買ってみた】ティソ シデラル 購入レビュー Tissot Sideral
2023年7月に発売されたフォージドカーボンケース採用のティソ「シデラル」を実際に購入したので、レビューをしています。他に検討していたモデルとの比較などもしています。
タイトルとURLをコピーしました