この記事ではフェラーリ・599GTB Fioranoのマニュアルトランスミッション仕様について、価格・販売台数などを解説しています。
599GTBフィオラノは、2006年から2012年まで販売されていたV型12気筒エンジン搭載のFRクーペです。
搭載されるエンジンですが、エンツォフェラーリのV12エンジンをデチューンしたもので、最高出力は456 kW (620 CV) 、0-100km/h加速は3.7秒とされています。
6速MTと6速セミAT(F1スーパーファスト)
599GTBには6速MTと6速セミAT仕様が存在します。
6速セミAT(F1スーパーファスト)
599GTBにはF1マチックを進化させたF1スーパーファストが搭載されています。これはDCTではなくシングルクラッチです。
458、カリフォルニアやそれ以降のモデルにはDCTを採用していますね。性能としてはDCTの方が優れていますが、シングルクラッチはダイレクト感があり、よりMTに近い感覚なので好みだったりします。
6速MT
599GTBでは6速MTも存在していますが、これはかなり貴重な仕様です。
MT仕様は北米で20台、総計で30台のみが製造されたとのことで、海外オークションに出品される際、落札価格は8,000万円ほどすることもあります。
2015年に行われたオークションでは、ブラックの599GTBが$682,000(約7,900万円)で落札されています。これは2007年に購入された車両で、走行距離は6,115kmでした。
F1スーパーファスト仕様の599GTBは、2022年現在の中古相場で1,240万円から販売されているため、MT仕様は相当な価格だということが分かりますね。
F1スーパーファスト仕様のカーセンサーでの販売を見ると、記事を書いている時点で21台が掲載されています。
価格帯は1,240万円~1,990万円、平均価格は1,485.7万円です。
日本では不人気と言われるV12・FRモデルですが、この価格でフェラーリが購入できるので気になるところではあります。
フェラーリV12気筒サウンド、そしてMTではないですがダイレクト感の強いF1スーパーファストなのでかなり魅力的です。
また、サーキット専用走行モデルの599XX、そして599XXの公道仕様モデル599GTOにはMT仕様はなく、セミAT仕様のみのようです。
599GTBのスペック
最高出力:456 kW (620 CV) at 7600 rpm
最大トルク:608 Nm (448 lbft) at 5600 rpm
最高速度:205mph(329.9km/h)
0-100km/h:3.7秒
0-200km/h:11秒
動画
6速MT
こちらが599GTB、MT仕様の走行動画です。