この記事では馬力を表す単位「kW」「PS」「HP」「CV」の換算方法と換算ツールの紹介をしています。
馬力の単位
物体をどれだけの時間で、どれだけの距離を動かしたか、といった仕事率を表す単位の馬力ですが、元々は馬一頭が発揮する仕事率を1馬力と定めたものが由来となっています。
クルマやバイクのスペック表では最高出力を馬力で表していますが、国やメーカーによって「kW」「PS」「HP」「CV」などといった異なる単位が使われています。
例えば「300PS」はHPで表すと約295.9、kWでは約220.6で「馬力」といってもそれぞれ異なる数値になっています。
kW(キロワット)
国際単位系 (SI) となっているのがワット(W)です。
クルマ・バイクのスペック表では最高出力は「kW」で記載されていますが、「PS」が併記されていることが多く、またユーザー側も「PS」に見慣れているような状況です。
1kW→1.35962PS
1kW→1.34102HP
英馬力(HP・BHP)
英馬力(horse power)はヤードポンド法に基づく馬力で、ジェームズ・ワットが蒸気機関のパワーを表すため、荷役馬1頭のする仕事を基準としたことからできました。
測定方法として、制動力(ブレーキ力)を利用して測定されたことから「brake horse power」の頭文字である「bhp」と表記されることもあります。
日本はPSを併記していますが、アメリカではHPを使うことが多いです。
例えばシボレーはアメリカではHP表記ですが、日本のシボレー公式サイトではPS表記だったりします。
1HP→0.7457kW
1HP→1.01387PS
仏馬力(PS・CV)
仏馬力はメートル法に基づいた単位です。英馬力の値に近づけながらも簡素な数値によって定義したもので、メートル法がフランス発祥なことから仏馬力と呼ばれています。
仏馬力は、日本の計量法で特例的に当分の間のみ認められている単位で、上記で説明したように、kWに併記されていることが多いです。
PSはドイツ語のPferdestärke(馬の力)の頭文字を取ったものです。
CV
CVはPSと同じくメートル法に基づいた単位であり、PS=CVです。
CVはイタリア語のCavallo(馬)Vapore(蒸気)の頭文字を取ったもので、フェラーリやランボルギーニなどイタリアのメーカーで使われる単位です。
上で説明した例ですが、シボレーは本国ではHP表記が日本ではPS表記となるところ、フェラーリ・ランボルギーニは日本でもCV表記のままとなっています。
(ちなみにフェラーリは小文字でcv、ランボルギーニは大文字でCV)
1PS(CV)→0.735499kW
1PS(CV)→0.98632HP
計算ツール
計算ツールではkW・PS(CV)・HPを相互に変換ができます。
計算結果は小数点第二位を四捨五入しています。
kW | |
PS・CV | |
HP | |
kW | 1 |
PS・CV | 1.4 |
HP | 1.3 |
kW | 1 |
PS | 1.35962 |
HP | 1.34102 |
kmh | |
mph | |