この記事では、MVアグスタが販売するブルターレシリーズについて紹介していきます。
大型バイク購入検討ということで、MVアグスタ・ブルターレってどうなの?を解説します。
記事を書いている私ですが、現在はアプリリアの125ccモタード、SX125に乗っています。大型バイクでは、これまでドゥカティのスーパーバイクなどに乗っていましたが、しばらくメインバイク不在となっており、大型バイクの購入検討をしています。
MVアグスタとは
イタリアのバイクというとドゥカティやアプリリアの方がメジャーかもしれません。MVアグスタは「走る宝石」とか「二輪界のフェラーリ」と呼ばれることもあるように、高級モデルをメインに販売してきたメーカーです。元々はアグスタ伯爵家のジョバンニ・アグスタが航空機メーカーとして設立した「アグスタ」でしたが、戦後、アグスタが航空機の生産を禁止されたことから、1945年に子会社MVアグスタを設立、二輪車の製造を開始し、レースなどで活躍してきました。歴史あるバイクメーカーということですね。その後、レースからの撤退、買収など紆余曲折はありましたが、現在では複数のラインナップを揃えるまでにブランド復活を遂げました。
ブルターレ800RRとは
ブルターレ800RRはネイキッドスタイルのバイクです。ストリートファイタースタイルとも言えるでしょうね。800RRは3気筒の800ccモデルですが、4気筒の1,000ccモデルも存在しています。また、派生モデルとしてドラッグスターというモデルもあります。
ブルターレはどういう人に向いているか?
- MVアグスタが気になる
- イタリアンバイクがいい
- レアなモデルが欲しい
- サウンドにこだわる
ブルターレはスペシャリティ感が凄まじいバイクだと思います。私はネイキッド系のバイクはあまり乗らないのですが、ブルターレのデザインには惚れてしまいました。とにかくヤンチャだけどイタリアらしく美しいデザイン、これは”アート”だなと感じさせるバイクです。
パイプオルガン風のマフラー、シート下の無駄とも言える空間など、一目でMVアグスタと分かるようなデザイン、一才妥協のないディテールは見ていて感動してしまいます。
ネイキッドスタイルのバイクはどれも似通ってしまいがちですが、ブルターレに関しては唯一無二のデザインをしていると思います。このスタイリングはイタリアン・MVアグスタにしかできないです。
私の感覚では、世界一美しいネイキッド(ストリートファイター)バイクだと思っています。
MVアグスタには他にもいくつかのラインナップがあります。スーパースポーツモデルとしては「F4」・「F3」、ネオレトロなモデルとして「スーパーヴェローチェ」、アドベンチャーモデルの「ツーリズモヴェローチェ」といったラインナップがあります。デザイン・用途それぞれのモデルに魅力があり、購入を決めづらいところですね。
ブルターレはどういう乗り方ができるか?
ブルターレですが、普段使いと軽いツーリングがメインになりそうです。カウルがついていないので長距離はどうでしょうか。SSに比べると多少はアップなポジション、またアップ・ダウン対応のクイックシフターが採用されているのでツーリングでも楽はできるかな、と思います。
スポーツ特化でSSモデルならF3、長距離メインならツーリズモヴェローチェといった選択肢もアリですね。
オススメポイント
- 意外と安い
- かなり軽い
- 保証制度(新車・中古車)
- サウンドがいい
ブルターレのオススメポイントですが、デザインについてはもちろん、上記の項目が挙げられます。
ブルターレ800RRのスペック
エンジン:並列3気筒
排気量:798cc
最高出力:103kW(140hp)/12,300rpm
最大トルク:87Nm(8.87kgm)/10,100rpm
ギア:6速
全長×全幅:2,045mm×875mm
ホイールベース:1,400mm
シート高:830mm
タンク容量:16.5L
乾燥重量:175kg
価格
ブルターレ800ですが、複数のグレードが存在します。1000も併せて記載します。
全て消費税込みの価格です。
800 ロッソ(ROSSO)
価格:1,892,000円
800 RR
価格:2,123,000円
800 RR SCS
価格:2,255,000円
800 RR ピレリ(PIRELLI)
価格:2,53,0000円
800 RR アメリカ(AMERICA)
価格:2,310,000円
1000 RR
価格:3,960,000円
1000 Serie Oro
価格:6,050,000円
800 RR
こちらの800RRをベースモデルとして考えていきます。カラーは「ショックパールレッド/アビオグレー」、「アゴシルバー/ダークメタリックグレー」の2色です。
最高出力は140HP、価格は2,123,000円。
800 RR SCS
選択できるカラーやスペックは800RRと同じです。違うのは「SCS」というスマートクラシシステムが搭載されている点です。価格は2,255,000円。
SCS 2.0スマートクラッチシステムとは
SCSとはクラッチ操作が不要になる機構で、アメリカのリクルス社のシステムがベースになっています。
- 発進・停止のクラッチ操作が不要
- シフトチェンジはシフトペダルで行う
- シフトチェンジもクイックシフトによってクラッチ不要
- 停車時、坂道でも動かないようにパーキングブレーキを搭載
- 重量はベースグレード比でわずか36グラム
クラッチを握らずにそのまま1速に入れ、発進ができます。また停止時もクラッチ操作は不要です。
DCTとは違ってクラッチはついているので、状況に応じて従来通りのクラッチ操作が可能です。SCSは確実に疲労軽減に繋がりますね。また、エンストの不安解消などビギナーにもオススメです。割とデメリットがなく、SCSは今後メジャーなシステムになっていくと思います。
800 ROSSO
「ロッソ」はイタリア語で赤を意味します。
これは800RRのエントリーモデルといった位置付けで、レッド一色のカラーリング、ブラックフィニッシュ仕上げになっています。また、ホイールのフライス加工を省略するなど、効率化によって価格を抑えたモデルです。デザインや電子機器などはベースグレードと同じです。クイックシフターも搭載されています。
最高出力は140HPから110HPに引き下げられています。
価格は1,892,000円と800RRに比べ約23万円、SCSモデル比較で約36万円も価格が抑えられています。
コストダウンしたモデルとは思えない素晴らしいカラーリングですね。最高出力も110HPあるので私だったら気にならないところです。
どれが買い?
カラーで選ぶ
レッドが良ければ800ロッソ、ツートンカラーが良ければ800RRになりますね。800ロッソは廉価版だとは思えないカラー、デザインに仕上がっています。価格は200万円を切っており、かなりお買い得なモデルと言えます。最高出力は多少下がっていますが必要十分でしょう。クイックシフトも搭載されているので、不足はないかと思います。
SCS(スマートクラッチシステム)で選ぶ
上で説明したSCSですが、とても”楽できる”システムなので気になっています。街乗りからツーリングまで大活躍のシステムとなるでしょうから欲しいところですね。
800ロッソと比べると価格差が約36万円なので悩ましいです。
購入するなら800ロッソか800RR SCSのどちらかになりそうです。どちらにしても、200万円前後でMVアグスタ、このデザイン、機能のバイクを購入できると考えると、決して高くはないと思います。むしろ安いくらいだと感じています。
ブルターレは意外と軽い
お店で初めてブルターレを見た時は、あまりの迫力でとても重そうな印象を受けました。
しかし、ブルターレ800の乾燥重量は175kgです。大型バイクの中では非常に軽いですね。
ちなみにホンダの400ccモデル、CB400SF(2006)の乾燥重量は170kgです。
ブルターレはかなり軽量ということが分かりますね。
シート高は?
ブルターレ800のシート高は830mmです。
そこまで高くはないですね。不安な場合は調整すれば800mmくらいにはローダウンできると思います。160cm以上あれば大丈夫でしょう。
大型SSモデルやモタード乗らない人はちょっと不安に感じるかもしれませんが、車重がかなり軽いので問題ないかと思います。
ブルターレは故障しやすい?
まず、乗っている人が少ないので統計データは見つかりませんでした。
ただ、実際に所有しているユーザー情報(国内・海外情報)を見た限り、案外壊れないといったレビューが多かったです。
とはいえ、バイクは保証付きの車体を購入するのがベストです。
以下でMVアグスタの保証制度について説明しますが、かなり手厚い保証を設定しています。手厚い保証を設定するということはMVアグスタとしては、壊れにくいといった自信を持っている、とも取れるかもしれません。
ディーラー保証制度
ドゥカティより長い保証期間
MVアグスタは、現在新車を購入すると通常で3年間の保証が付帯します。ドゥカティの通常の保証期間は2年間なので、かなりすごいと思います。さらに延長保証制度もあります(ドゥカティにもある)。延長保証は通常の保証に加えて、最長2年間、有償にて期間を延長することができます。
また、中古車でも条件を満たせば加入することができるのがポイントです。中古車の場合、最低3ヶ月以上のメーカー・ディーラー保証が付帯していることが条件になりますが、中古車でも安心して購入できますね。
(詳細な条件などはディーラーで確認してください)
新車・中古どっちがいい?
まず、中古車は販売されている台数がかなり少ないです。古いモデルは100万円以下で販売されていますが、保証がないので避けたいところです。その他、最近の年式で走行距離が1,000km程度の個体もあります。価格は新車よりも数十万円安いですね。そういった個体を狙うのはいいかもしれません。
私が購入するのであれば、かなり程度の良い個体、もしくは新車にすると思います。新車であれば、延長保証で最大5年間も保証を受けられるのでかなり安心。中古購入で、突発的な修理費用を考えると、新車を気持ちよく買うのも一つの手だと思います。
3気筒サウンドが素晴らしい
ブルターレ800は3気筒エンジンです。2気筒と4気筒の中間的なサウンドで、かなり刺激的です。ドゥカティのドコドコとした2気筒サウンドがずっと好きでしたが、3気筒サウンドにハマりそうです。
以下、動画でご覧ください。
ノーマルマフラー
カスタムマフラー
走行動画(800 RR ドラッグスター)
CM動画
ブルターレ800のプロモーション動画です。
おわりに
MVアグスタ・ブルターレ800の購入検討ということで、紹介をしてきました。ロッソやSCSなどのグレードでも悩みますし、MVアグスタ内の他のモデルも魅力的で非常に悩ましいところです。
ブルターレは圧倒的なデザイン、軽量で扱いやすい、意外とリーズナブルな価格ということで、かなりオススメできます。