アルファロメオ・ティーポ33/2ストラダーレとは?
アルファロメオのレーシングカー「ティーポ33」の公道バージョンがティーポ33/2ストラダーレです。
ストラダーレはイタリア語で、公道(ストリート)を意味します。
1951年、アルファロメオはF1から撤退しましたが、その後1960年代にレース活動を再開しています、その中で1967年に作られたのがティーポ33/2でした。
そのレーシングカーをベースに、ストラダーレは50台が製作される予定でしたが、最終的に完成されたのは18台でした。1967年から1969年までに手作りで製作されました。
生産された18台のうち、実際にティーポ33/2ストラダーレとして販売されたのは12台ほどでした。他の車体はコンセプトカーのベースなどへ使われたようです。
あまりに美しいデザインは「神の造形」とも呼ばれるほどです。
ちなみにアルファロメオ 4Cはティーポ33/2がモチーフになっており、4Cも非常に美しいクルマに仕上がっています。
スペック
エンジン:縦置きミドシップ・V8・挟角90度
排気量:1,995cc
最高出力:230hp/8,800rpm
最大トルク:21kg-m/7,000rpm
トランスミッション:6速MT(Valerio Colotti製)
駆動:後輪駆動
全長:3,970mm
全幅:1,710mm
全高:990mm
車重:700kg
最高速度:260km/h
0-100km/h:約5.5秒
デザイン:フランコ・スカリオーネ
車体製作:マラッツィ
ベースのティーポ33/2の最高出力は270hpで、ストラダーレは230hpにデチューンされています。
ストラダーレには前期と後期でヘッドライトの違いがあります。
前期ではヘッドライトがツイン式で、後期ではシングル式へと変わっています。ツイン式の場合、アメリカの基準に合わないということで変更されたようです。
価格・相場
販売当時の価格は975万リラとのこと。(イタリア・リラは2002年まで使われていたイタリアの通貨)
ランボルギーニのミウラが770万リラだったとのことで、相当な金額だったことが分かりますね。
現在の価格ですが、”軽く10億円は超える”といったところです。
台数が少なく、非常に貴重なクルマです。お金があっても買えない、と言えるほどのレベルですね。
コンセプトカー
ティーポ33/2ストラダーレをベースに作られたコンセプトカーたち
モデル:Alfa Romeo Carabo
デザイナー:Marcello Gandini at Bertone
モデル:Alfa Romeo P33 Roadster
デザイナー:Paolo Martin at Pininfarina
モデル:Alfa Romeo Iguana
デザイナー:Giorgetto Giugiaro at Italdesign
モデル:Alfa Romeo 33/2 Coupé Speciale
デザイナー:Leonardo Fioravanti at Pininfarina
モデル:Alfa Romeo P33 Cuneo
デザイナー:Paolo Martin at Pininfarina
モデル:Alfa Romeo Navajo
デザイナー:Bertone
ティーポ33/2 ストラダーレの動画
デザインも素晴らしいですが、やはりエキゾーストサウンドには感動します。