【2023】新型33ストラダーレ登場 スペック・価格情報【アルファロメオ】

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アルファロメオ

2023年8月30日、アルファロメオは新型33 Stradale (33ストラダーレ)を発表しました。新型33ストラダーレは1967年に登場した「神の造形」とも呼ばれ18台のみが生産されたアルファロメオでも非常に貴重なモデル「33ストラダーレ」にインスパイアを受け製作されるモデルです。

アルファロメオは今回の新型モデルを、ブランドの歴史を尊重し、未来へ導くプロジェクトであると説明しています。また、新型33ストラダーレは、1967年の33ストラダーレのスタイルの特徴を綿密かつ敬意を持って再解釈することにより、従来の内燃エンジンと未来の電気自動車をつなぐ理想的な役割を果たし、アルファロメオのマニフェスト(宣言書)の役割を担い、ブランドの将来的なディテールを予感させると述べています。

 

新型33ストラダーレのベースモデル

新型33ストラダーレには同じステランティスグループであるマセラティ・MC20のプラットフォームを共有します。ただしエンジンはMC20ではなく、ジュリア・クアドリフォリオのV型6気筒エンジンをベースとしています。新型33ストラダーレにはEVモデルも用意されますが、こちらはマセラティ・グラントゥーリズモ フォルゴーレに搭載される3モーター・電子制御式4WDを採用しています。

ちなみに、2007年に登場したスペシャルモデル「8Cコンペティツィオーネ」でもマセラティのプラットフォームをベースとしていました。(マセラティ・3200GT)
8Cコンペティツィオーネは、コンセプトモデルでは3200GTの3.2L V型8気筒ツインターボエンジンを採用していましたが、実際の販売モデルではフェラーリ/マセラティ由来である4.7L 自然吸気V型8気筒エンジン(F136型)を搭載し、官能的なサウンドを奏でるモデルとなりました。

また、アルファロメオ・4Cはオリジナルの「33ストラダーレ」がモチーフになっています。4Cは限定モデルではないのですが、ライトウェイトスポーツという明確なコンセプトを持ち、非常にユニークで素晴らしい車です。
4Cはジュリエッタ クアドリフォリオヴェルデの直列4気筒ターボエンジンを改良したものを採用しており、最高出力は240PSと絶対的なパワーはないのですが、乾燥重量は895kgと、現代ではあまり見られない軽量スポーツカーです。

4Cには33 Stradale Tributoといった限定モデルも発表された

2つのパワートレイン

新型33ストラダーレにはガソリンエンジンとEV2つのパワートレインが用意されています。

ガソリンエンジンですが、ジュリア・クアドリフォリオのV型6気筒エンジンを進化させたものが搭載されます。ジュリア・クアドリフォリオのエンジン種類としては「V型6気筒 DOHC 24バルブ インタークーラー付きツインターボ」で排気量は2.9L、最高出力510PSですが、新型33ストラダーレでは3.0Lにボアアップされ、最高出力は620PSにパワーアップしています。

ジュリア・クアドリフォリオのトランスミッションは電子制御式8速オートマチックが採用されていますが、新型33ストラダーレには8速DCTギアボックスが採用されます。オリジナルの33ストラダーレは6速MTですが、新型33ストラダーレにはマニュアル・トランスミッションモデルは残念ながら用意されません。

駆動方式はジュリア・クアドリフォリオと同じく、またオリジナルの33ストラダーレと同じく後輪駆動です。

0-100km/h加速は3秒以下、最高速度は333km/hに達します。

EVモデルですが、3つの電動モーターが搭載され合計出力は750PS以上、駆動方式は全輪駆動、そして推定航続距離はWLTCモードで450kmとされています。バッテリー容量は102kWhほどになるようです。

なお、実際には70-80%の顧客がガソリンエンジンを選択したらしいです。

価格・販売台数は?

33ストラダーレというモデル名にちなんで、33台のみが生産されます。すでに完売しています。価格は公式にアナウンスされていませんが、300万ユーロ(約4億7500万円)〜のようです。

最初の一台は2024年12月17日に納車され、生産は2026年に終了、スパイダーやその他の派生モデルは生産されないといった情報もありました。

スペック・パフォーマンス情報

ガソリンモデル

エンジン:V型6気筒ツインターボ
排気量:3.0L
最高出力:620PS
トランスミッション:8速DCTギアボックス
駆動方式:後輪駆動
0-100km/h加速:3秒以下
最高速度:333km/h

EVモデル

合計出力:750PS以上
駆動方式:全輪駆動
航続距離:450km(WLTCモード)

デザイン

新型33ストラダーレですが、全体として1967年の33ストラダーレをオマージュ、再現しています。オリジナル同様バタフライドアを採用し、また前後カウルの開き方まで再現しています。このバタフライドアはパノラマビューとなっています。これもオリジナルと同様の仕組みですね。

リアについては新型33ストラダーレではテール中央がV字型となっており、オリジナルと同じく丸型テールライトを採用しているものの、印象はかなり異なります。

インテリアですが、レザーとアルミニウムを使用した「Tributo」と、カーボンファイバーとアルカンターラを使用した「Alfa Corse」の2つのスタイルが選択できます。操作系については航空機にインスパイアされたデザインとなっており、機械式のスイッチが採用されています。

【動画】サウンドは?

新型33ストラダーレのエキゾーストサウンド動画はまだ紹介されておらず、以下のプロモーションが公式から発表されています。

こちらがジュリアのV6ツインターボサウンドです。新型33ストラダーレもこういったサウンドになると思われます。(動画はジュリア・GTAm)

また、こちらがオリジナルである33ストラダーレのサウンドです。オリジナルは1,995cc・自然吸気V型8気筒エンジンで最高出力は230HPです。このレベルまで素晴らしいデザイン・サウンドの車は今後発表されることはないでしょう。

ちなみに、イタリア・ミラノ郊外アレーゼのアルファロメオ美術館にはオリジナルの33ストラダーレが展示されています。ミラノ中央駅から少し行きづらいのが難点ですが、必見です。

1967年の33ストラダーレはどんな車?

アルファロメオのレーシングカー「ティーポ33」を公道バージョンにしたモデルがティーポ33/2ストラダーレです。

1951年、アルファロメオはF1から撤退しましたが、その後1960年代にレース活動を再開しています、その中で1967年に作られたのがティーポ33/2でした。

そのレーシングカーをベースに、ストラダーレは50台が製作される予定でしたが、最終的に完成されたのは18台で、その内実際にティーポ33/2ストラダーレとして販売されたのは12台ほどでした。他の車体はコンセプトカーのベースなどへ使われたとのことです。あまりに美しいデザインは「神の造形」とも呼ばれる一台です。
アレーゼのアルファロメオ美術館に展示されているのですが、最後の展示場所メインに鎮座しており、アルファロメオ至極の一台ということが分かります。

スペックは以下の通りです。なお販売当時の価格は975万リラとのこと。(イタリア・リラは2002年まで使われていたイタリアの通貨)
ランボルギーニのミウラが770万リラだったとのことで、相当な金額だったことが分かりますね。現在の価格ですが、”軽く10億円は超える”といったところです。

【世界一番美しいクルマ】アルファロメオ ティーポ33/2ストラダーレ 価格/スペック/動画 Tipo 33/2 Stradale
神の造形とも呼ばれるアルファロメオ・ティーポ33/2ストラダーレについて記載しています。 価格・スペック・サウンド動画などを紹介しています。

エンジン:縦置きミドシップ・V8・挟角90度
排気量:1,995cc
最高出力:230hp/8,800rpm
最大トルク:21kg-m/7,000rpm
トランスミッション:6速MT(Valerio Colotti製)
駆動:後輪駆動
全長:3,970mm
全幅:1,710mm
全高:990mm
車重:700kg
最高速度:260km/h
0-100km/h:約5.5秒
デザイン:フランコ・スカリオーネ
車体製作:マラッツィ

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