この記事ではバイク乗車時のサングラス着用について解説しています。
車の運転では一般的に使用されるサングラスですが、バイクの場合はスモークシールドなどで日差し対策をする場合が多いかと思います。
バイクでサングラスを着用する場合ですが、咄嗟に外すことができないので、例えば暗いトンネルに入った場合などすぐに対応できず、状況により非常に危険です。
サングラス着用時の注意点や、おすすめレンズはあるのか、実際に使用してみた体験談などを紹介しています。
まず、冒頭から結論ですが、サングラス着用は推奨しません。
この後紹介するインナーバイザー付きのヘルメットをオススメしています。バイク専用品が一番安心です。
また、私は実際にバイク乗車時にサングラス着用を試してみましたが、試すだけでも推奨しません。
危険回避策も紹介していますが、マシになる程度でオススメはしません。自己責任でお願いします。
疑問一覧
- バイクにサングラス着用って大丈夫?
- フルフェイスでも着用できる?
- オススメのサングラス、レンズってある?
- サングラス以外に日差し対策はある?
バイクにサングラス着用って大丈夫?
バイクにはサングラス着用はオススメできません。
トンネルなど暗い場所に入った際、ヘルメットのスモークシールドであればすぐに上げることができますが、サングラスの場合すぐに外すことはできません。
また、レンズが曇った際もすぐに対応ができません。フルフェイスだとシールド、レンズが曇りやすいので注意です。
危険回避策は?
透過率の高いレンズを使用する
私は車の運転時、透過率の高いレンズを好んで使っています。
濃いサングラスの方が強い日差しには効果的ですが、晴天以外でも使用したいので透過率の高いレンズを使います。多少暗い場所であっても視界が悪くなりづらいので運転時でも外す頻度は少なく、日が落ちる直前まで着用することがあります。
バイクの場合は乗車中に外さないことを想定するので、透過率の高いレンズの方がまだいいかと思います。
レンズの曇り止め
曇り止めを使用することで対応できます。
とはいえ、フルフェイスの場合はかなり曇りやすいので、シチュエーションによってはクリアシールドを少し上げた状態にしたり、ベンチレーションを使用したりする必要もあります。
フルフェイスとの相性
テンプル(つる)が入るスペースがないのでフィットしづらいです。
ヘルメットによってはメガネ用にスリットが入っているモデルがあるので、そういったモデルであればフィットします。
ただし、サングラスはメガネよりもテンプルの幅が広いものが多く、メガネスリットがあってもフィットしない場合があるので注意が必要です。フィット性を考えると、メガネ用スリットがあるヘルメットを使用し、テンプル幅がメガネと同じ程度のサイズのサングラスを選ぶとよいです。
また、メガネフレームにサングラスのレンズを入れるというのも一つの方法です。
オススメのサングラス、レンズってある?
バイク乗車中はすぐに外すことができないので、そういった意味で言うとバイクに適したサングラスは存在しません。
レンズに関しては、車の運転用としてオススメされているレンズがバイクにも基本的に使いやすいです。また光によって濃度が変わる調光レンズといったものもあります。
偏光レンズ
偏光レンズですが、レンズの間に偏光フィルターが挟み込まれており、反射光をカットしてくれるものです。フロントガラスの反射が軽減されたり、アスファルトの照り返しが軽減されたりと運転時のメリットが大きいです。
偏光レンズですが、デメリットもあります。カーナビなど液晶画面を偏光レンズを通して見ると、画面が暗くなったり見づらくなってしまうことがあります。
また、偏光レンズは一般的なものと比べて高価です。しかしその価値は十分あると考えています。
調光レンズ
調光レンズですが、光によって濃度が変化するレンズです。
暗い場所に移動した際でもサングラスを外す必要がないので便利なレンズです。
ただし調光レンズは注意が必要です。
例えばトンネルに入った際ですが、すぐにレンズの色が薄くならずに視界が悪くなってしまうことがあります。これはレンズの性能によって色が変わる時間が異なり、すぐに変化するものや時間がかかるものがあります。
そして、もうひとつ注意点があります。調光レンズには紫外線に反応するレンズと、可視光線に反応するレンズがあります。車のフロントガラスはUVカットされており、紫外線で反応する調光レンズを使うと色が変化してくれません。可視光線に反応するレンズであれば変化してくれます。
バイクのクリアシールドもUVカットされているものがあるので注意が必要です。
実際に乗ってみた
もともと車用に持っていた偏光レンズのサングラスを着用してバイクに乗ってみました。ヘルメットはAGV製のフルフェイスで、メガネ用スリットがついています。
フィット性
基本的には問題ないです。しかしテンプル幅が広めのサングラスなので多少フィット性に欠けます。
曇り
特に曇り止めなどは使用していませんが、曇りはあまり気にならなかったです。
ヘルメットのベンチレーションは利用しています。
トンネル
これは車の運転時でも試していたので事前に分かっていましたが、透過率の高いレンズのため、トンネルでも見えなくなることはありませんでした。
ただし、当然視界は裸眼と比べて悪くなります。
透過率の高いレンズであっても真っ暗なトンネルだと視界は非常に悪くなるので、危険です。
偏光レンズ
やはり運転には偏光レンズが非常に便利です。アスファルトの照り返し軽減など、雑光をカットしてくれるので裸眼よりも視界がクリアになります。
ただし、ヘルメットのクリアシールド越しの視界は、偏光が弱まったように感じました。これはシールド素材などによって見え方は異なるかと思います。
やっぱりスモークシールドの方がいい?
ヘルメットのシールドは片手ですぐに上げ下げできるので、咄嗟の対応を考えるとやはりスモークシールドの方がいいかと思います。ただし、濃度の高いシールドの場合、夜間には向いていません。日中・夜間でシールドを使い分けするのはかなり面倒ですね。
インナーバイザー付きヘルメットが一番オススメ
最近ではインナーバイザー付きヘルメットが販売されています。
これは通常のクリアシールドの内側にもう一枚スモークのシールド(インナーサンバイザー)が付いているものです。日中はスモーク、夜間はクリアといった使い方ができるので便利です。トンネルなど暗い場所に入った際もサングラスと違い、すぐに対応ができます。
こういったインナーバイザー付きヘルメットなど、バイク専用品を使用することを推奨します。