モデナ・マラネッロでのフェラーリレンタル方法を解説【試乗記】イタリア

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フェラーリ
イタリア旅行(モデナ・マラネッロ)でフェラーリなどのスーパーカーを試乗(テストドライブ)する方法を解説

この記事ではイタリア旅行の際、せっかくなのでフェラーリに試乗(テストドライブ)してみたいという方に向けて、実際に行ってみた体験記と試乗方法、車種ラインナップや料金体系について解説しています。フェラーリ以外にもランボルギーニやマクラーレンなどを貸し出しているレンタル会社もあります。

試乗する場所ですが、モデナ県にあるマラネッロです。ここはフェラーリの本拠地であり、フェラーリ博物館もあります。テストドライブ用にフェラーリやスーパーカーを貸し出しているレンタル会社が近くにいくつかあり、イタリア訪問で試乗するならマラネッロが一番オススメです。フェラーリ博物館から徒歩で行ける距離なので、博物館と試乗併せて体験するといいですよ。

また、モデナはイタリアのオペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティの出身地でもあります。ヨーロッパで重要なロマネスク建築の一つとされるモデナ大聖堂(Duomo di Modena)はルチアーノ・パヴァロッティの葬儀が行われた場所としても知られています。こちらも併せて訪問をオススメします。

私は2023年のイタリア訪問にて、ヴェネチアからモデナへと移動しました。列車で2時間程度の距離です。ローマからだと4時間程度と少し遠いですが、例えばミラノからであればこちらも2時間程度となっています。イタリア旅行の際は旅程にモデナ滞在を1、2泊くらい設けておくと楽しめると思います。

また、宿泊地ですが「ベスト ウェスタン プラス ホテル モデナ リゾート」を選びました。こちらは客室も綺麗で屋外・屋内プールが備わっており、非常に快適なホテルでした。今回の滞在ではローマからナポリ、カプリ島、そしてヴェネチアなど忙しく移動・観光をしていたので、モデナでは予定を詰め込まず、ホテル滞在でリラックスしつつ、フェラーリのテストドライブを楽しみました。

「ベスト ウェスタン プラス ホテル モデナ リゾート」ですが、モデナ駅からホテルまで、またホテルからフェラーリ博物館まで、それぞれタクシーにて15分程度で移動できますのでオススメです。

フェラーリ・テストドライブ体験

2023年、突然の休暇ができたのでイタリアそしてスイスへと旅行してきました。
以前のイタリア旅行では行けなかったフェラーリ博物館に寄ることにしたのですが、せっかくならとフェラーリのテストドライブを申し込んでみました。私は海外で運転自体することはありますが、海外でスーパーカーの運転をする機会はなかったので少し緊張もありましたが、結果としてはとてもいい思い出となりました。

私が試乗したのはフェラーリ458スパイダーです。このご時世に自然吸気エンジンモデルに乗りたかったからです。そのほか488やポルトフィーノなどターボエンジン搭載のモデルもありましたが、せっかくなら自然吸気エンジンモデルをお勧めします。

テストドライブですが、フェラーリ博物館のすぐ近くに会社がいくつかあります。私が利用したのは「ピットレーン レッドパッション(Pit Lane Red Passion)」という会社でしたが、他にもいくつか会社はあります。会社によってによって提供しているモデルが違うのでいくつか比較して検討すると良いでしょう。 いずれの会社もフェラーリが公式で運営しているわけではなく、別会社がフェラーリ博物館の近くでテストドライブを運営しているだけです。

イタリアの道路について

ローマはとても運転する気にならない道路事情ですが、田舎であるマラネッロは非常に運転がしやすいです。道幅は広く車は少なく、そしてローマとは違い運転も荒くないのです。

唯一不安になるのはランナバウトです。ランナバウトは日本人にとって馴染みない仕組みのため事前にYouTube動画などで予習しておくと良いでしょう。とはいえ難しい事はありません。また隣にはインストラクターが付いているため、指示に従えば問題ありません。お世辞だとは思いますが、インストラクターは私に完璧な運転だと言ってくれました。

左ハンドル・右側通行であることも不安の一つになるかと思います。まあ、慣れでどうにかするしかないでしょうか。私も最初、左ハンドルに乗った時は少し戸惑いましたが特にマラネッロは田舎で走りやすい道路なのでどうにかなるかと思います。

以下、マラネッロの様子を動画で紹介します。

予約や現地でのやりとりについて。英語は必須?

結論から言うと、多少の英語はできた方がスムーズです。とはいえ、運転をするのに(指示を聞くのに)必要な最低限のレベル・カタコトレベルで大丈夫です。

まず、予約はオンラインでおこないますが、レンタル会社のホームページは英語やイタリア語などで日本語は基本ありません。これについては翻訳しながらで特に問題ないかと思います。そして現地でのやりとりですが、受付でのやりとりはどうにかするとして、問題はインストラクターとの会話ですね。英語もしくはイタリア語でのやりとりになります。
インストラクターの指示ですが、次に左へ曲がるようにとか、スピードはこれくらいでねとか、基本的なやりとりが理解できれば問題ないです。この指示が全く聞き取れない場合ですと難しいです。

現地でのやりとりが不安な場合は事前に(英語に翻訳した文章で)メールで問い合わせてもいいかもしれません。なるべく簡単な英語でやりとりしてもらうなど解決方法はあるかと思います。

オンライン予約の代行や現地に通訳を派遣してくれる旅行会社のサービスも存在しています。こういったサービスを利用するのも一つの手だと思います。

インストラスターについて

テストドライブ時ですが、助手席にインストラクターが付きます。私に付いてくれたインストラクターですが、試乗にあたって特に詳しい説明もなく、すぐにドライブが始まり、最初は少し不安でした。日本でコンパクトカーをレンタルしたときの方がよほど細かく丁寧に説明をしてくれた位です。

とはいえ乗車してからは当然指示もしっかりしてくれて、楽しめました。非常にフランクなインストラクターだったのです。また、彼はバイクが好きなようで、ドゥカティが走っているのを見て、そのモデルについて話が弾んだり(私がドゥカティに乗っていたので)、 フェラーリについての説明もしてくれたりと楽しくドライブできました。

試乗した458スパイダーについて

私はフェラーリ・458スパイダーをチョイスしました。

普段乗ってる車よりも車幅が広いので少し取り回しには不安がありましたが、道幅も広く車も少ないので安心して運転できます。そこまで速度を出すような道を走る事はありませんでしたが、それでもフェラーリの自然吸気エンジンを十分に楽しむことができました。

トランスミッションはDCTということもあり、気負わずに運転ができます。以前乗っていたアバルト・124スパイダーの方がよっぽど忙しく運転する必要があったくらいです。

少し前にはアルファロメオ・ジュリア クアドリフォリオにも試乗しました。ジュリアもパワーはあり、フェラーリ譲りのV6エンジンは凄いものでしたが、サウンド面での物足りなさを感じてしまいます。対する458スパイダーですが、やはりターボエンジンでは味わえない官能性がそこにはありました。

最近のターボ車ではあり得ない吹け上がりと甲高いサウンドは、フェラーリ博物館でどんなスペシャルモデルを見た時よりも感動します。

458スパイダーをフェラーリの本拠地マラネッロで運転できたのは非常にエキサイティング、かつ至福の時間となりました。フェラーリをただ運転するだけであれば日本でレンタルすればいいのですが、やはりイタリアで運転できること、マラネッロで運転できることに価値があります。フェラーリ博物館への訪問だけでは物足りなかったでしょう。

必要な免許証について

テストドライブを運営する会社によって必要な条件は多少変わりますが、基本的には国際運転免許証(IDP)を所有していることです。オリジナルの免許証と国際免許証、どちらも現地に持っていく必要があります。日本の場合、国際免許証の発行はオンラインでは不可で、免許センターなどで発行する必要があります。

私の場合は他国に滞在しておりそこから直接イタリアに行くこともあり、日本で国際免許証を発行する時間がありませんでした。国外運転免許証の有効期間は発行日から1年間であり、オンライン発行もできず、海外に長期滞在する場合に面倒です。私の場合は、他国の免許証に対して国際免許証を発行する必要があり、ちょっと大変でした。

一点注意なのですが、ネット検索で「国際免許証 オンライン」などと調べると、オンラインで国際免許証を取得できるといったサービスのホームページが出てきます。サイトによるとこのオンライン発行の国際免許証は150カ国で受け入れられている、3年まで有効、といった説明がされています。

これらのサービスでは免許証を他国語に翻訳してはいるようなのですが、正規の国際免許証とならないので注意してください。

正規の国際免許証は地域を管轄する都道府県警察の運転免許センターで発行しています。2023年現在、日本においてはオンライン発行できる制度は存在していません。有効期限も発行日から1年間であり、2年とか3年とかはありません。民間が運営する怪しい国際免許翻訳サービスは信用しないでください。

フェラーリ試乗の話に戻りますが、レンタル会社では国際免許証の提示以外に、免許を取得してから1年以上だったり、3年以上の運転経歴を求める場合が多いので要チェックです。

レンタル料金について

車種やテストドライブの時間によって金額が異なりますが、例えば30分であれば6万円前後で乗ることができます。10分程度のショートドライブもあり、こちらは2万円前後となります。レンタカーとして考えれば高価ではありますが、隣にインストラクターが付き、そして車体価格3,000万円はするフェラーリをマラネッロで運転出来ることを考えると、私はリーズナブルに思えます。

私は30分のテストドライブでしたが必要十分な時間でした。1時間でもよかったかもしれません。458スパイダーなどの2人乗りの車ではインストラクターと2人になってしまいますが、4人乗りの車であれば後ろに人を乗せて走ることも可能です。

その他、希望に応じて写真撮影や乗車動画の購入が可能だったりもします。記念に購入しても良いかと思います。

予約に関する注意点

予約に関する注意点の説明をしていきます。

まず、ホームページから好きな車種・乗車時間を決め予約を完了しますが、そこで一定金額のデポジット(もしくは全額決済)を求められます。基本的にはクレジットカードで決済となり、残りの金額を現地で支払うといった流れです。現地でも基本クレジットカードは使えるかと思いますが、使えるかどうかは事前に問い合わせした方が安心です。

そして、免許証の提示についてです。現地にはオリジナルの免許証と国際免許証どちらも持っていく必要があります。また、免許取得してから1年間や、3年間の運転経歴を求められることもあるので、自身の免許証がテストドライブに有効であるか事前に確認しましょう。その他、パスポートだったり何かしらの必要書類を求められることもあります。

金額についてもしっかりと確認しましょう。テストドライブの料金以外に例えば保険料や、写真撮影の料金など、そんなのは聞いていなかったとはならないように事前要チェックです。

またイタリア旅行となり、悪天候になってしまう可能性もあります。私の利用した会社は悪天候の場合、試乗日を次の日に無料で変更してくれるという事だったので申し込みをしました。難しいかもしれませんが、予備の日を設けておくというのも一つの手段です。また、どれくらいの悪天候であれば決行されるのか確認しておいた方がいいですね。

特にオープンカーであれば晴天の日にドライブしたいですね。

マラネッロのテストドライブ会社一覧

以下では、私が利用したレンタル会社と、それ以外に比較検討したレンタル会社を紹介していきます。好みの車種などで検討してみてください。

基本的には公道での試乗ですが、サーキットでのレース体験ができることもあります。 私が利用したレンタル会社でもサーキット体験があり申し込みをしようかと思いましたが、イベント優先でキャンセルされてしまう場合もあるようで、公道でのテストドライブの方がオススメです。

いずれのレンタル会社もフェラーリ博物館徒歩圏内にあります。

モデナ駅からフェラーリ博物館へのアクセス

Pit Lane Red Passion

私が利用したのは「ピットレーン レッドパッション(Pit Lane Red Passion)」という会社です。免許証のことや予約日程のことなどで何回もやりとりをしたのですが、返信も早く、非常に丁寧な対応をしてくれました。現地での体験も非常に満足で、選んで正解でした。

Eメールのほか、WhatsAppアプリでのチャット問い合わせも可能です。また、トリップアドバイザーにも登録されており、こちらから予約も可能です。

ホームページ

Pit Lane Red Passion Test Drive Maranello
IlPitLaneRedPassionoffrelapossibilitàdirealizzareilvostrosogno,fareuntestdrivesustradaosupistaaMaranello.

トリップアドバイザー

tripadvisor.jp
アクセス:Pit Lane Red Passion, Via Alfredo Dino Ferrari, 49, 41053 Maranello MO, イタリア /フェラーリ博物館から徒歩2分(150m)

車種

・フェラーリ カリフォルニア T HS
・フェラーリ ポルトフィーノ
・フェラーリ 458スパイダー
・フェラーリ GTC4ルッソ
・フェラーリ F8 トリブートスパイダー
・フェラーリ 458チャレンジ
・フェラーリ 488チャレンジ

料金

例えば458スパイダーですが、

・10分:130ユーロ(約21,000円)
・15分:180ユーロ(約28,000円)
・20分:250ユーロ(約40,000円)
・30分:360ユーロ(約57,000円)
・60分:650ユーロ(約103,000円)
・120分:1,100ユーロ(約174,000円)

といった料金形態です。私は30分のテストドライブを体験しましたが十分楽しめました。ちょっと試しに15分、もっと堪能したい場合は60分とかでもいいかと思います。その他トラックでのテストドライブプランなどもあります。

オススメ車種は自然吸気V8エンジンをオープンで楽しめる458スパイダーですが、その他、自然吸気V12エンジンのGTC4ルッソもいいですね。GTC4ルッソは4人乗りなので後席に人を乗せて試乗することも可能です。

PUSH START

PUSH START(プッシュスタート)ですが、フェラーリ・GTC4ルッソ、488ピスタ、F8 トリブートスパイダー、そしてランボルギーニ・ウラカン ペルフォルマンテなど比較的新しいハイパフォーマンスモデルをラインナップしています。

ホームページ

Test Drive Ferrari Maranello - Lamborghini rent - Pushstart
TestdriveFerrariandLamborghiniinMaranellobyPushstartisthebestchoice-Drivesupercarbothonroadandracetrackwithaco-pilot(tutor)!
アクセス:Pushstart srl, Via Alfredo Dino Ferrari, 41, 41053 Maranello MO, イタリア /フェラーリ博物館から徒歩2分(130m)

車種

・フェラーリ ポルトフィーノ
・フェラーリ ポルトフィーノ M
・フェラーリ GTC4ルッソ
・フェラーリ F8 トリブートスパイダー
・フェラーリ 488 ピスタ リミテッドエディション
・ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ
・ランボルギーニ ウラカン STO
・フェラーリ 458 チャレンジ
・フェラーリ 488 チャレンジ

料金

例として488 ピスタ リミテッドエディションの料金ですが、

・10分:250ユーロ(約40,000円)
・15分:330ユーロ(約52,000円)
・20分:440ユーロ(約70,000円)
・30分:800ユーロ(約126,000円)
・60分:1,500ユーロ(約237,000円)
・90分:1,750ユーロ(約277,000円)
・120分:2,600ユーロ(約411,000円)

その他、レーストラックツアーもあります。

Test Drive in Maranello

Test Drive in Maranello(テストドライブ イン マラネッロ)ですが、フェラーリでは296スパイダーといった新しい車種やランボルギーニ・ウラカン、マクラーレン・720sと、フェラーリ以外のモデルも用意されているのが特徴です。また、SF90、ローマ スパイダーが「COMING SOON」となっており、近くラインナップに追加されるようです。

ホームページ

Test Drive in Maranello
ThetourofyourdreamsinItaly,weworktoprovidebetterservicetotouristswhocometoMaranellotodotheTestDrive.

トリップアドバイザー

2024年 Test Drive in Maranello - 出発前に知っておくべきことすべて - トリップアドバイザー
アクセス:Test Drive in Maranello, Via Alfredo Dino Ferrari, 12, 41053 Maranello MO, イタリア /フェラーリ博物館から徒歩2分(200m)

車種

・マクラーレン 720s パフォーマンス
・ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ スパイダー
・フェラーリ ポルトフィーノ
・フェラーリ カリフォルニア T HS
・フェラーリ 296 スパイダー

料金

例として296 スパイダーで見てみると

・10分:210ユーロ(約33,000円)
・15分:300ユーロ(約47,000円)
・20分:410ユーロ(約65,000円)
・30分:650ユーロ(約103,000円)
・60分:1,200ユーロ(約190,000円)
・90分:1,500ユーロ(約237,000円)
・120分:2,000ユーロ(約316,000円)
・1日:2,500ユーロ(約395,000円)

上記の通りです。

まとめ

フェラーリを運転するということ自体も素晴らしい体験ですが、やはりフェラーリ本拠地であるマラネッロで運転できることが何よりの喜びとなりました。 フェラーリ博物館の訪問だけではなく、実際のフェラーリドライブも併せて体験することをオススメします。

試乗動画

テストドライブの様子を動画で紹介します。インストラクターが隣で指導してくれます。また、マラネッロは非常に走りやすい場所です。

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