この記事では電気自動車の自動車保険について解説しています。
電気自動車にオススメの自動車保険、各社の割引制度についてなど情報をまとめています。
・電気自動車の保険料率は?
・電気自動車には割引がある?
・実際に見積もり・比較してみた
・どこの保険会社がいい?オススメは?
といった疑問を解説します。
電気自動車専用の自動車保険がある?
・海外ではポルシェやメルセデス・ベンツで専用保険が存在
海外では電気自動車専用の保険が増えていますが、現状日本国内ではテスラのみ専用の自動車保険が存在しています。
ここではポルシェとメルセデス・ベンツが海外で導入する保険について、また日本国内で導入されているテスラの保険について紹介しています。
ポルシェ
ドイツ本国では電気自動車「タイカン」、そして「パナメーラ」「カイエン」のPHEVモデルを対象として、バッテリー故障などをカバーする電動車専用保険がスタートしています。
また、デジタル保険パッケージ「ポルシェシールド」では「Eカバー」というバッテリー損傷をカバーするプランも導入されています。
メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツでは欧州向けとしてEV・PHEVを対象とした電動車専用の自動車保険をアナウンスしています。
バッテリーに関する補償だけではなく盗難などに対する補償もあり、充電用のウォールボックスと充電ケーブルの損害も対象となっています。
テスラ
InsureMyTesla Insurance
「InsureMyTesla Insurance」はテスラオーナー向けダイレクト型自動車保険で、SBI損保が引受保険会社です。
SBI損保の自動車保険のリーズナブルな保険料水準はそのままにロードサービスをアップグレードしたプランとされており、電欠の際にレッカーで最寄りの充電スポットまで搬送、また車両保険や特約の付帯でWall connector、CHAdeMOアダプターなどの損害もカバーするといった自動車保険です。
ガソリン車でSBI損保の保険に加入するのと同じくインターネット割引で最大12,500円割引が受けられます。
今後は専用プランが増えるかも
従来のガソリン車では存在しなかったバッテリーや充電設備などの補償に対応するため、自動車保険会社各社は電気自動車専用のプランを設定していくと予想されます。
電気自動車の保険料率は?
電気自動車であっても従来のガソリン車と同じように、ソニー損保やチューリッヒなどの自動車保険に加入ができます。
そして保険料率に関しても従来のガソリン車と同じようにモデルごとに設定されます。
ここでは主な電気自動車モデルの保険料率を紹介しています。
ポルシェ・タイカン(J1MB)
補償内容 | 料率クラス |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 7 |
車両保険 | 15 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
日産・リーフ(ZE1)
補償内容 | 料率クラス |
対人賠償責任保険 | 12 |
対物賠償責任保険 | 11 |
人身傷害保険 | 8 |
車両保険 | 12 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象外 |
アウディ・e-tron GT(FWEBGS)
補償内容 | 料率クラス |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 7 |
車両保険 | 15 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
テスラ・モデル3(3L13)
補償内容 | 料率クラス |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 7 |
車両保険 | 15 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
BMW・iX(12CF89S)
補償内容 | 料率クラス |
対人賠償責任保険 | 6 |
対物賠償責任保険 | 7 |
人身傷害保険 | 7 |
車両保険 | 14 |
AEB の装着による保険料の割引 | 対象 |
電気自動車には割引がある?
保険会社によって様々な割引制度がありますが、契約の車が電気自動車だった場合に割引される「電気自動車割引」が存在しています。
保険会社によって名称や割引対象は異なり、電気自動車のみが対象の会社やハイブリッドカーも対象となる会社があります。
電気自動車割引を導入している保険会社を以下に記載します。
ソニー損保「電気自動車割引」
契約車両が電気自動車の場合、保険料が1,000円割引されます。
条件は以下の通りです。
1. 契約車両の用途車種が自家用(普通・小型・軽四輪)乗用車のいずれかであること。
2. ソニー損保の定める「電気自動車」※ であること。
3. 保険開始月が初度登録後(または初度検査後)37ヵ月以内であること。
※「電気自動車」とは電気を動力源とする自動車で、内燃機関を有するもの以外の自動車(自動車検査証などの「燃料の種類」欄に「電気」と記載されている自動車)をいいます。
チューリッヒ「エコカー割引」
チューリッヒが認定する低公害車を対象に保険料割引が適用されます。
以下の条件があります。
保険期間の初日の属する月において初度登録後25ヵ月(初度登録年月の翌月から起算)以内の自動車(自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車)
おとなの自動車保険「電気・ハイブリッド車割引」
契約の車が電気自動車、ハイブリッド車の場合に保険料が1,200円割引きされます。
自家用(普通・小型・軽四輪)乗用車かつ、保険始期日の属する月が初度登録年月(初度検査年月)の翌月から起算して13ヶ月以内の場合に対象となります。
ほかの割引制度もチェック
電気自動車割引以外にも各社、多くの割引制度を用意しています。
また、ダイレクト型保険ではネットでの加入時に割引を受けられる「インターネット割引」もあります。
電気自動車割引だけではなく、各種割引制度、インターネット割引を比較して自分に合った保険を探すのがいいかと思います。
割引制度はそれぞれ以下のページで解説しています。
実際に見積もり・比較してみた
電気自動車で実際に自動車保険料を見積もりしてみました。
その結果を紹介しています。
ここでは日産・リ-フの見積もりをしています。
条件はざっと以下の通りです。
使用目的:日常・レジャー
年間予定走行距離:10,000Km未満
主な運転者:契約者と同じ
年齢:30歳
免許証:ゴールド
車両保険金額:315万円
車両保険:一般
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害保険:3000万
見積もり結果
保険会社 | 年間の保険料 |
アクサダイレクト | 75,660円 |
おとなの自動車保険 | 99,150円 |
三井ダイレクト損保 | 101,140円 |
SBI損保 | 105,990円 |
ソニー損保 | 132,170円 |
純新規、かつ車両保険を付けたので結構お高めですが、上記の結果です。
条件が同じであっても保険会社によって保険料はかなり差が出ますね。
どこの保険会社がいい?オススメは?
電気自動車で自動車保険を契約する場合ですが、現状では電気自動車専用のプランはほぼ用意されていません。
よって、従来の自動車保険に加入することがほとんどです。
保険料を抑えるなら
上記では電気自動車割引や各社の割引制度、インターネット割引について触れましたが、保険会社によって「割引制度」が違うだけではなく「保険料自体」にも違いがあります。
自動車保険会社は独自に保険料を設定しており、同じ条件でも会社によって保険料は異なります。
例えばロードサービスなどの対応面で気に入った保険会社があれば直接見積もりをしてもいいですし、サービス面であまり違いを見出せない場合は一括見積をしてもいいかと思います。
今後、メーカーもしくは自動車保険会社が電気自動車専用のプランを導入した際は、保険の乗り換えも要検討ですね。