結論
フェラーリの中で安いからといって、狙って選ぶものではない、と思う。
モンディアルに対してこだわりがなければ、他の人気モデルの方が良い。
ただし、クルマとしては結構好き。
フェラーリ モンディアルとは?
以下の記事で紹介した、1番安いフェラーリで第一位だったモンディアル。
2020年 一番安いフェラーリはどのモデル? 激安中古フェラーリを見てみよう
1980年から1993年まで販売されていた4シーターのフェラーリ。エンジンはV8、MRで最高出力は300PSです。348と同じエンジンを搭載しています。
4シーターのフェラーリということで、グランドツアラーといった立ち位置のモデルでした。
モンディアルの中古価格
上の記事を書いた時点では、450万円程度から販売されていると記載しました。
最近の中古車相場を見ていると、そもそも車両自体が少ない状況でした。
ただ、相場自体はそこまで変動がないようです。
F355との比較
人気モデルのF355とモンディアルで比較してみます。
F355は人気モデルだけあって、相場が高めです。安いものでも800万円以上からで、MT車となると、さらに相場は上がってきます。
後述しますが、それでもF355のような人気モデルを購入する利点はいくつかあります。
456という選択肢
同じく4シーターフェラーリとして456があります。
こちらも中古相場はモンディアルと同等で、安い車両だと450万円ほどから存在しています。個人的には456のデザインの方が4シーター・グランドツアラーとしてのスタイルに合っているような気がします。
ただエンジンがV12で、維持費はもっとかかりそうです。
456は記事を書いている時点でも何台か販売しているのを見つけました。
最近、モンディアルの中古車両が少ないので、456が1番安いフェラーリになりそう?
故障・メンテナンスの問題
やはり、ここが一番の問題だと思います。故障・メンテナンスに関しては人気モデルの方が圧倒的に有利です。アフターパーツの豊富さ、故障のノウハウが蓄積されている、などを考慮すると不人気モデルは安いだけで選ぶべきではないですね。
海外での相場
海外でも同じく不人気フェラーリとして扱われているようですが、中古車相場を見てみたいと思います。
試しに、以下の海外中古車販売サイトでモンディアルを見てみました。日本と同じく車両自体が少なかったです。記事を書いている時点で2台のみが販売されていました。価格ですが、400万円前後ですね。
日本と同等か、もう少し安い相場です。
モンディアルの動画
こちらの動画、かなり臨場感があるので走行シーンをイメージできるかもしれません。
近年のスーパーカーと比べるとパワーでは大きく劣りますが、そのサウンドは非常にエキサイティングです。MTなのもポイントですね。
おわりに
4シーターでV8、MTが選べるフェラーリということでパッケージとしては良いと思います。またクルマ自体も実際のところ、悪くはないと思います。
しかし、人気が圧倒的になく、フェラーリというと資産にもなり得るブランドの中で
あえてモンディアルを選ぶ必要はないかもしれません。
購入後の価値、アフターパーツなどでの不利さなどを考慮すると、値段が高くても他の人気モデルを選んだ方がいいでしょう。
逆にいうと、メンテナンス関係さえクリアしてしまえば非常にお得な一台です。
海外などからアフターパーツを購入、整備できるショップを探すなど、工夫すればメンテナンス問題も、幾分かは解決できるかもしれません。
モンディアルは不人気フェラーリとはいえ、そのサウンドを聴くと「フェラーリは、やはりフェラーリだ」と思いました。