フェラーリは史上初となる完全EV(電気自動車)を開発中です。その画期的なスーパーEVは2025年に登場する予定となっています。ここでは今のところ判明している情報、そして予想デザインについてなど、情報をまとめています。
・2025年に登場する予定
・4つの電気モーターを搭載する可能性
・1,000馬力以上の可能性
・フェラーリ史上最もパワフルな車になる可能性
V型12気筒エンジンをを愛するフェラーリは、同社初の完全電気自動車を2025年には発表する計画を立てています。これはフェラーリ75周年イベントや、CEOベネデット・ビニャ氏へのインタビューでも確認が取れている情報です。また、インタビュー内では、フェラーリは無人運転車用ソフトウェアを開発することには興味がないことも話しています。
予想デザイン
まず、フェラーリ史上初となるスーパーEVの予想デザイン(レンダリング画像)を紹介します。
これは現代のフェラーリ、クラシックなスーパーカー、そして新型ハイパーカー「499P Le Mans」からインスピレーションを得て、外観を想像したものです。
特許画像、予想スペック
現時点ではフェラーリが公開している情報は少ないのですが、以下の特許出願書類からは、新しい電気自動車がポルシェ「タイカン」のような大型4ドアクーペではなく、2ドアのスーパーカーの形態をとる可能性があることを示唆しています。
この画像では、ドライバーの後ろ、フロントシートの下に大型バッテリーパックを搭載しています。このレイアウトは、ポルシェが718ケイマンとボクスターの電動後継車に採用することを検討しているものと類似しています。
もうひとつの特許画像ですが、4つの電気モーターを搭載した電気自動車の俯瞰図です。
このレイアウトは、ハイパーカーであるリマック「ネヴェーラ」と同様に、各ホイールに1つのモーターを使用しています。
なお、リマック「ネヴェーラ」は4つのモーターを搭載しており、フロントが340PS×2、リアが612PS×2、システム出力1,914PSを誇ります。0-100km/h加速は1.97秒、最高出力412km/hと驚異的なパフォーマンスです。また、バッテリー容量は120kWhで、航続距離はWLTC基準で550kmです。
フェラーリは、すでに電気技術に手を出しています。PHEVモデルの「296 GTB」には最高出力663PSの2,992ccV6ターボと167PSのハイブリッドシステムを組み合わせ、総出力830PSを発生します。(0-100km/h加速2.9秒、最高出力330km/h)
搭載されるバッテリー容量は7.45kWhで、フル電動モードでは25kmの走行が可能となっています。
また、スクーデリア・フェラーリ創立90周年モデル「SF90ストラダーレ」も同じくPHEVモデルですが、こちらに関しては総出力1,000PSを誇ります。(0-100km/h加速2.5秒、最高出力340km/h)
EVサウンド
サウンドについても注目です。ポルシェ「タイカン」ではモーター音に味付けをして、サウンドを演出しています。(ポルシェ・エレクトリック スポーツサウンド)。これは従来のエンジン音に似せた音を擬似的に出す訳ではなく、電気自動車らしいモーター音をさらに増幅させたサウンドを発生させるものです。
やはりフェラーリにも何かしらのサウンド演出は搭載されると考えられます。V8、V12エンジンサウンドを失ったフェラーリがどのようなサウンド演出をするのか注目です。
296GTBのモーターサウンドについては以下の記事で紹介しています。
発売日・価格
フェラーリ史上初の完全EVモデルは2025年には完成車が公開されると予想されます。価格についてはSF90(5,436万円)と同程度となり、リマック「ネヴェーラ」のような200万ユーロ(約2.9億円)とまではならないかもしれません。
ガソリンエンジンを味わっておくなら
EVへと完全移行する前に、ガソリンエンジンモデルを今のうちに楽しんでおきたいなら、ということで「フェラーリのMTモデル一覧」そして「中古車で一番安いフェラーリ」について紹介しています。
また、フェラーリではないですが「安くていい音の車 モデル一覧」についても紹介しています。