この記事では車を残価ローンで購入した場合のメリット・デメリットや注意点などを全解説しています。
私はこれまで残価ローンなどで1,000万円以上ローンを組んできました。実際に残価ローンを利用してみて良かった点、悪かった点が分かりました。
残価ローンは、通常のローンよりも注意点が多いのは事実です。これから残価ローンを検討している場合、注意点やデメリットについてきっちりと把握しておいた方が安心です。
また、残価ローンの計算シミュレーターを作成しました。
計算シミュレーターですが、通常ローンと残価ローンの計算、再ローン時の計算や返済表が確認できます。
借入額や金利など設定して見積もりできるので試してみてください。
残価ローンは「残価設定型ローン」とか「残クレ」「据え置きローン」と呼ぶことがありますが意味は同じです。
とりあえず月々の支払い額をシミュレーションしてみたい場合は以下のカーローンシミュレーターを利用ください。
この記事では
・残価ローンはデメリットしかない?
・再ローン時の金利、注意点は?
・乗り続ける場合の注意点は?
・残価ローンの利用率は?
・残価ローンに向いている車種・タイプは?
・実際の利用者の感想を知りたい
・年収とローンの適正金額を知りたい
・残価ローンの見積・シミュレーションをしてみたい
こういった疑問を解決します。
記事を書いている私ですが
・年収よりも高い車のローンを組んでみた
・残価ローンを組んだ車を売却してみた
などを経験してきました。
残価ローンのメリットは?
私も実際に残価ローンで車を購入したことがあります。なぜ通常のローンではなく残価ローンを利用したかですが、「残価ローンには大きなメリットがある」からです。
残価ローンのメリット
・月々の支払い額を抑えられる
・数年後の買取額をディーラーが保証してくれる
・金利が安い
残価ローンは車体価格の一部を最終回にまとめて支払いすることで月々の支払額を減らすといったものです。
金利などを無視して言うと、例えば500万円の車を残価率50%(250万円)に設定すれば250万円に対してローンを組むことになるので、ワンランク上の車を買える、もしくは月々の支払い額を抑えられるといったメリットがあります。
そして残った250万円ですが、車に乗り続ける場合は250万円に対して再度ローンを組む、もしくはディーラーに車両返却(満額で買取)といった方法があります。
車の買取は通常、その時点の買取相場などに応じて買取額が決まります。
しかし残価ローンの場合、残価額として設定した金額をディーラーが買取保証してくれます。車を返却することで残価額の支払いが不要になるということですね。
また、残価ローンでは通常ローンよりも金利が安い場合があります。
これはディーラーによって、キャンペーン実施時期にもよりますがメリットですね。
残価ローンは
・残価設定額はディーラーが買取保証してくれる
残価ローンのメリットについて解説しました。ただし買取保証には一定の条件があったりと、デメリットや注意点があるので次で説明していきます。
残価ローンはデメリットしかない?
ネットで残価ローンで検索すると
・最終回 払えない
・残クレ 後悔
・残クレ 失敗
・残価ローン 罠
などの言葉を見かけます。
実際のところを解説していきます。
残価ローンのデメリット
・買取保証には条件がある
・カスタムできない
残価ローンのデメリットは「最終回の支払い」です。
設定した残価額を最後に一括で支払う必要があり、支払方法は基本的に以下の2通りです。どちらの方法にもデメリットがあります。
(ほかには最終支払い分を一括支払いする方法もあります。)
再ローンする場合(乗り続ける場合の注意点)
残価額を再度ローンを組んで支払っていく方法です。
結局は全額をローンで支払うことになるので、通常ローンと同じ?となりそうですが、実際は異なります。
まず、金利がかかる点です。
最初にローンを組んだときに最終支払い分に対して既に金利がかかっていますが、再ローンをすれば再度、借入額(最終支払い分)に対して金利がかかります。
また、残価設定ローンは金利が低い場合が多いですが、再ローン時の金利は高いことが多いです。
そして初回同様、ローンの審査が必要となります。
通常ローンをする際よりも余分にお金がかかるということですね。
残価ローンの再ローンに関してはいい所はありません。
売らずに乗り続ける場合は、最初から通常ローンを組んだ方がいいです。
車両を返却する場合(ディーラーで買取)
最終分を車の売却によって支払いする場合です。ディーラーによっては「車両を返却」などと表現していますが、要するに残価額通りに買取をするといったことです。
基本的にはディーラーが買取保証をするのですが、車両のコンディションなどによっては減額されることもあります。
車両に傷などの損傷があった場合、契約時に定められた走行距離を上回った場合などに買取額は減額となり、追加で支払いをする必要が出てくるので注意です。
ちなみに、ディーラーではなく、買取業者に売却することもできます。
買取業者での買取価格が、ディーラーが提示する買取額を上回る場合はそのような方法でもOKです。
残価ローンの場合はリセールバリューが高い車種の方が有利ということですね。
カスタムできない
後に取り外せるカスタム内容だったり、ディーラーオプションであれば問題ないですが、原状復帰できない場合は不可です。
・車両を返却する場合は条件に注意→車両コンディションによっては買取価格の減額もある
残価設定型ローンは長期保有には向いていない
あらかじめ長期間その車に乗ることがわかっている場合、残価設定型ローンは向いていません。
残価ローンでは最終支払い分を車両返却というかたちで完済し、次の車に乗り継いでいくというのがいいかと思います。
そのためなるべく車両のコンディションには注意し、そしてリセールのいい車を選ぶことが重要です。
残価ローンの利用率は?
ここでは一般的に残価ローンはどれくらい利用されているのか調査データを見ていきます。
日本自動車工業会「2019年度乗用車市場動向調査」という調査データによると以下の通りです。
https://www.jama.or.jp/lib/invest_analysis/pdf/2019PassengerCars.pdf
現保有車の支払い方法(新車購入)
現金一括 | クレジット | 残価設定 | リース | |
2018-2019年 | 57% | 19% | 20% | 4% |
購入時期が2018-2019年のデータでは残価ローン利用率は20%と、通常のローン(クレジット)18%よりも利用率がわずかに高いことが分かります。
さらに20代以下の割合を見ると残価ローン利用率は43%と、かなりの割合になっています。
現金一括 | クレジット | 残価設定 | リース | |
20代以下 | 35% | 18% | 43% | 5% |
ということで、残価ローン利用率はかなり高いことが分かりました。
以下のページでは一括支払いとローンについての解説、そして通常ローンと残価ローンの比較をしています。
残価ローンに向いている車種・タイプは?
残価ローンに向いている車種・タイプについて見ていきます。
残価ローンでは車両返却(買取)で最終分を支払うことになります。
車両のコンディションや走行距離などによって買取額が減額されることを考えると、リセールバリューが高い車種の方が向いています。
買取は購入したディーラーではなく、買取業者でも可能です。人気の車種であれば買取業者が残価を超える価格で買取してくれる可能性もあり得ます。
また、ローン途中で車を乗り換えたくなった場合にもリセールバリューは重要です。リセールバリューの高い車種であればローンの残価分、最終支払い分を併せた買取額が出ることもあります。
具体的な車種で言うとトヨタ・ランドクルーザーやレクサス・RXなどの人気モデルなどが挙げられます。
ボディタイプで言うとSUVや一部のスポーツカーなども人気です。
逆に輸入車のセダンタイプなどはリセールバリューが低い傾向にあります。
以下のページでは2022年最新版として、車のリセールバリューランキングを作成しています。
人気車種やボディタイプなど参考にしてみてください。
実際の利用者の感想を知りたい
私が実際に残価ローンを利用した感想です。
結果から言うと、当時の収入に対してワンランク上の車を新車で購入できたのでかなり満足度は高かったです。
とはいえ、通常のローンよりも借入額はかなり多くなり、また最終支払いについての不安も出てきます。
気軽に人にオススメできるようなローンの方法ではない、と言うのが感想です。
失敗しないためには
・買取が減額されることも考えて、数十万円ほどの余裕を持っておく
・ローン以外にかかる税金や自動車保険などの費用をしっかり、事前に計算しておく
など事前にしっかりとシミュレーションをしておくことが重要です。
残価ローンに不安を持った場合は、頭金を入れるなどして通常ローンにした方がいいかもしれません。
以下のページでは2022年最新版として車の維持費・税金シミュレーターを作成しています。
「自動車税」「重量税」「環境性能割」「自賠責保険」などの計算シミュレーションができます。
年収とローンの適正金額を知りたい
まず、一般的に車の価格は年収の半分が目安と言われています。
年収が500万円なら250万円が目安です。
ただし、実際のところは月々車にいくらお金を使えるか次第ですね。
極端に言ってしまうと車以外にお金を使わないのであれば、年収250万円でも500万円の車を買うこともできます。
車にかかる費用は、「ローンの支払い」以外にも「自動車税」などの税金、「駐車場代」「ガソリン代」「自動車保険料」などがあります。
実際に購入したい車種で、月々いくらになるかシミュレーションしてみるといいですね。
残価ローンの見積・シミュレーションをしてみたい
カーローンシミュレーターを紹介します。
借入額や金利など各種条件を入力してシミュレーションができます。
残価ローンの場合は残価設定額を入力してください。通常ローンにも使えるので比較などしてみてください。
また、残価ローンの再ローンも計算できます。「返済表を見る」ボタンから再ローン時の内訳などが確認できます。
- 車体価格?車体価格を入力してください。
- 万円
- 諸経費?諸経費、オプションなどを入力してください。
- 万円
- 下取り額?
下取りについて車の買い替えで、買取り・下取りがある場合は入力してください。 - 万円
- 支払い回数
- 年ヶ月
- 金利?元利均等方式です。
- %
- ボーナス返済額?ボーナス返済を設定する場合、入力してください。。
- 万円
- ボーナス支払い月?年2回のボーナス払いで計算します。
- 借入年月?借入年月の翌月から支払いが開始されます。
- 年 月
- 残価設定額?残価ローンの場合、入力してください。
メーカーやモデルによって残価設定できる金額は異なります。 - 車体価格の %万円
- 再ローンの支払い回数?残価設定額を再ローンしたい場合は入力してください。
再ローンしない場合、これより以下の項目はそのままで大丈夫です。 - 年ヶ月
- 残価の再ローン金利
- %
- 再ローンのボーナス返済額
- 万円
- 再ローンのボーナス支払い月
- 端数処理?計算方法を指定できます。
通常はそのままで大丈夫です。
モーダル1のテキストが入ります。モーダル1のテキストが入ります。
車を買い替えする場合、以下の方法があります。
・ディーラーなどの購入店で下取り
・買取専門店での買取り
結果として借入額を減らすためにも、複数のお店で査定することをオススメします。
モーダル3のテキストが入ります。モーダル3のテキストが入ります。
モーダル4のテキストが入ります。モーダル4のテキストが入ります。
モーダル5のテキストが入ります。モーダル5のテキストが入ります。
モーダル6のテキストが入ります。モーダル6のテキストが入ります。
モーダル7のテキストが入ります。モーダル7のテキストが入ります。
モーダル8のテキストが入ります。モーダル8のテキストが入ります。
モーダル9のテキストが入ります。モーダル9のテキストが入ります。
モーダル10のテキストが入ります。モーダル10のテキストが入ります。
モーダル11のテキストが入ります。モーダル11のテキストが入ります。
モーダル12のテキストが入ります。モーダル12のテキストが入ります。
モーダル13のテキストが入ります。モーダル13のテキストが入ります。
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- 借入額 ?下取り額を引いた金額が借入額となります。
- 0円
- ボーナス返済額
- 0円
- 支払い回数 ?残価ローンの場合、最終回に残価設定額を精算することになります。
- 0回
- 毎月返済額
- 0円
- ボーナス返済月 ?毎月の支払い+ボーナス支払いの合計金額が表示されます。
- 0円
- 利子合計
- 0円
- 総返済額 ?残価設定額を除いた総返済額が表示されます。
- 0円
- 残価設定額 ?残価再ローンの場合、以下の「返済表を見る」ボタンから毎月の返済額などを確認できます。
(通常ローン+残価ローンの2つの返済表が表示されます) - 0円
計算結果は処理方式の違いなどから各金融機関によって異なる場合があります。
計算結果に対して一切の責任を負いかねます。実際の借入時は金融機関で見積もりをしてください。- 返済表
毎月支払い分 ボーナス支払い分 合計 回数 年月 返済額 元金分 利子分 返済額 元金分 利子分 元金残高
- 残価を再ローンした場合
毎月支払い分 ボーナス支払い分 合計 回数 年月 返済額 元金分 利子分 返済額 元金分 利子分 元金残高
- 借入額 ?