この記事ではシトロエンが2020年から販売しているマイクロEVカー「Ami(アミ)」の価格・日本販売情報について解説しています。また、航続距離や電費などのスペック情報も紹介しています。
シトロエンAmi(アミ)の概要
「Ami(アミ)」はステランティスグループに所属するシトロエンが製造・販売する2人乗りマイクロEVカーです。2019年にコンセプトカーAmi Oneとして発表され、2020年6月から販売されているため、シトロエンが「グループPSA」に属していた時代にスタートしたモデルということになります。
「Ami(アミ)」はフランス語で「友達」という意味で、この名称は1961年から1978年まで販売されたオリジナルのシトロエン・アミにちなんでいます。
シトロエンAmi(アミ)はマイクロEVカーということで5.5kWhの小型リチウムイオンバッテリーが搭載されており、航続距離はWMTCモードで75kmです。モーターの最高出力は6kW(8.2PS)、最高速度は45km/hです。
EUでは「Ami(アミ)」はクワドリシクルといったカテゴリーに区分されており、日本で言う軽自動車・ミニカー的な存在です。このクワドリシクルはEUの地域により異なりますが、16歳程度から運転免許なしで運転することが可能となっています。(フランスでは14歳)
また、兄弟車としてオペル「ロックス・エレクトリック」や、フィアット「トッポリーノ」が登場しています。どちらもステランティスグループに所属しているメーカーで、同じモデルを別のメーカーで使用するといった、所謂リバッジモデルです。
スペック
バッテリー総容量:5.5kWh
最高出力:6kW(8.2PS)
最大トルク:9.6Nm
全長:2,410mm
全幅:1,390mm
全高:1,525mm
最小回転半径:3.6m
車両重量:485kg
駆動方式:FWD
定員:2名
最高速度:45km/h
0-45km/h加速:10秒
航続距離:75km(WMTCモード)
価格・日本発売日は?
シトロエンAmi(アミ)のイギリスでの価格は£7,695〜で、日本円に換算すると約139万円です。
オンライン見積もりでは「MY AMI ORANGE PACK」といったホイール・トリムやオレンジデコレーションのパッケージが£400(日本円で約7万円)で付属され、合計で£8,095(日本円で約147万円)といった見積もりでした。
2020年に登場した「Ami(アミ)」ですが、今のところ日本導入に関するアナウンスはなく、発売については未定です。
同じフランス車であるルノーからは「トゥイージー(Twizy)」といったマイクロEVカーが存在しますが、こちらも日本導入はされていません。
トヨタからはリース限定ではありますが「C+pod(シーポッド)」が国内販売されています。以前は法人ユーザー、自治体向けのみでしたが、2021年12月からは個人ユーザーでも利用できるようになっています。
2023年7月には「Ami(アミ)」の兄弟車であるフィアット「トッポリーノ」が登場しました。日本導入については未定ですが、今後導入される可能性はあるかと思います。
スマート・オートモービルは「スマート#1」といったEVモデルを販売していますが、これまでの「スマートEQ」のようなマイクロEVカーではなくなってしまいました。(スマート・オートモービルはまだ日本導入されていない)
その他、日産からは軽自動車EV「サクラ」が販売されていますが、あくまで軽自動車モデルでありマイクロEVカーではありません。
航続距離・電費
「Ami(アミ)」の航続距離はWMTCモードで75kmです。バッテリー総容量が5.5kWhのため、電費は13.6 km/kWhということになります。一般的なEVモデルと比較すると「Ami(アミ)」のような軽量ボディ・小型バッテリー搭載モデルの電費は非常に優れています。
なお、通常のEVモデルであれば航続距離はWLTC(WLTP)もしくはEPAモードで計測されるのですが「Ami(アミ)」は「WMTC」モードでの計測となっています。WMTCは「Worldwide- harmonized Motorcycle Test Cycle」の略で、オートバイ用の測定方法なのです。WLTCモードとどれくらい測定値の差があるのかは分かりませんが、「Ami(アミ)」は通常の車よりもオートバイや、日本で言うミニカーに近いモデルということで「WMTC」モードでの計測がされているのかと思われます。